国宝宝厳寺唐門他3棟保存修理事業

平成25年度 重要文化財宝厳寺渡廊(舟廊下)再生活用事業について

渡廊(舟廊下) 渡廊(舟廊下)

 重要文化財宝厳寺渡廊(高屋根、低屋根)は、前回の修理から41年が経過し、屋根(檜皮葺)の腐朽が甚だしくなり、耐用年限に達したことなどから、再生活用事業を実施することとなりました。
 再生活用事業は、屋根(檜皮葺)葺替修理等『再生』にともない、積極的に修理現場の公開『活用』に取り組む事業です。
 文化財の修理の過程や成果は、それ自体が文化財を理解する上で貴重な機会であり、文化財の魅力を県内外へ発信する非常に良い機会です。
 このため、重要文化財宝厳寺渡廊再生活用事業では、修理中も常に参拝者の方々に見学して頂けますように、屋根の近くに見学用通路を設けました。
 伝統的な工法である檜皮葺を間近に見て頂けます、またとない機会です。多くの参拝者の方々に、是非、ご見学頂きますよう、ご案内いたします。
 この事業は国(文化庁)・滋賀県・長浜市の補助を受けて実施しています。
 なお、引き続き平成26年度以降も、国宝宝厳寺唐門、重要文化財観音堂、渡廊を対象として平成30年度まで、保存修理事業を実施する予定です。

事業期間 平成25年6月1日~平成26年3月31日(事業期間10ヶ月)
主な修理内容 (1)屋根(檜皮葺)葺替修理
前回の屋根葺替修理から41年余りが経過し、屋根全面に苔の繁茂が見られ、経年による腐朽が屋根全体におよび、平葺は既に耐用年限に達していることから、軒付の腐朽部分と高屋根全てと低屋根一部の平葺を葺き替える屋根葺替修理を行います。

(2)漆塗修理
高屋根の垂木、扉などの黒漆塗りを塗り直します。

重要文化財宝厳寺渡廊について

指定年月日 明治34年(1901)3月27日
構造形式 高屋根:桁行二間、梁間一間、一重、切妻造、檜皮葺
低屋根:桁行八間、梁間一間、一重、切妻造、檜皮葺
建立年代 慶長8年(1603年)〔棟札〕
建物の特徴 宝厳寺は、琵琶湖最大の島、竹生島にある真言宗豊山派の寺院です。
神亀元年(724年)聖武天皇が、夢枕に立った天照皇大神より「江州の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう」というお告げを受け、僧行基を勅使としてつかわし、堂塔を開基させたのが始まりとされています。
重要文化財の宝厳寺渡廊は、唐門などと同様に、慶長8年(1603)の建立であると考えられています。
宝厳寺観音堂から都久夫須麻神社に至る屋根付きの幅一間の廊下で、桁行八間の低屋根と桁行二間の高屋根に分かれるています。天井は垂木を見せる勾配形の化粧屋根裏で、柱間に連子窓を配します。 豊臣秀吉が朝鮮出兵に使用した御座船日本丸の船櫓の材料を用いて建てたという伝承から「船廊下」と呼ばれています。
平成25年度 再生活用事業  平成25年6月1日から平成26年3月31日の事業期間で、高屋根の屋根(檜皮葺)の全面と低屋根の一部の葺き替えを行い、見学用通路を設け、一般参拝者の方々に間近に屋根(檜皮葺)を見学して頂けます。
 また、垂木、扉の黒漆も塗り直します。

檜皮葺について

重要文化財宝厳寺渡廊(舟廊下)の屋根は、檜皮(ひわだ)で葺かれています。檜皮葺とは、読んで字のごとく檜(ひのき)の皮を使って屋根を葺く工法です。古来より用いられてきた伝統的な工法で、7世紀後半にはすでに文献に記録が出てきます。 続きを見る>>

再生現場 特別現場見学会について

①行事名 重要文化財宝厳寺渡廊再生活用工事特別現場見学会

②開催日時 平成25年11月3日(祝・日) 9:30~15:40
※開催日当日の午前7時の段階で、大雨、洪水、大雪、暴風または暴風雪警報の何れかが、気象庁から発表された場合は、見学会を中止します。

③説明会内容
普段見ることのできない檜の皮や竹釘を用いて屋根を葺く伝統的な屋根葺工法の一つ檜皮葺を職人が施工している屋根を間近に見学することができるほか、仮設の台を用いて檜皮葺を体験して頂けます。
文化財専門職員が渡廊や、檜皮葺、修理技法などについてもわかりやすく説明を行います。

④参加料 無料(入島料以外に必要ありません。)

⑤定員 なし
但し、見学者が多い時は、入場を制限する場合がありますので、ご了承下さい。

※当説明会見学時の注意事項は、上述の「再生現場の一般参拝者の方々の見学について」の【見学に際しての注意事項】と同様ですので、内容をご確認のうえ、ご参加下さい。但し、素屋根(覆屋)内部の昇降については、現場用の斜路を使用する予定ですのでご了承下さい。また、素屋根内部に入るため、こちらで準備しましたヘルメットを着用して頂きます。

上へ戻る