住職ブログ

釣り針に苦しむ白鳥

2013年05月30日

 先日テレビ番組で、宝塚のある池でバス釣りのルアーが刺って抜けなくなり衰弱しているオスの白鳥が見つかった事件が流されていました。このオス白鳥の傍にはメスの白鳥と子供の白鳥2羽が居たそうで、おそらくその父親ではないかとの事。ルアーの針にはモドリが付いていてなかなか外れない為、動けば動くほど針はさらに深く刺さり、もがけばもがくほどその釣り糸が体に絡み そして食い込み、身動き出来なくなっていました。そこで、池の管理者の人々が逃げようとする白鳥を必死で捕まえ 針を抜き、さらに衰弱がひどかったので、数日間保護をして治療と世話して、元気を取り戻したこの白鳥が池に戻されたそうです。このオスの白鳥の傍にすぐにメスの白鳥と子供の白鳥が寄り添っていたとのこと。本当に良かったと思います。

 しかし、ここで注意して考えなければならないのは、このルアーをそのまま放置していった釣り人の行動なのではないでしょうか。放置されたルアーは本当に危険なんです。実は当山の職員の中にもこの被害を経験した者が数人います。竹生島に通う為の寺専用船のロープに釣り人が残したルアーが刺さっていました。朝、島へと船を出向させるため職員が係留ロープを解こうとして指に針が刺さってしまったのでした。針は指を貫通し、病院で手術を受けることになりました。今でも被害を受けた職員たちの手には傷が残っています。

 釣の人からすれば、針が刺さって取れないから仕方がないと思うかもしれません。針をそのままにしておくことぐらい…と思うかもしれません。しかし、そこにはこんな大きな危険が潜んでいるのです。最近 釣を楽しむ人の増加とともにモラルの低下を感じずに居られません。スポーツフィッシングが流行しレジャーの一環として楽しい事のほうに目が行ってしまうのかも知れません。しかし、何事も大人としての責任あるを忘れてはならないのです。