住職ブログ

観音様の心を通じ合って・・・

2012年08月25日

やっとお盆も過ぎ、お寺にとって一年で一番忙しい時期が過ぎてやっと少し自分の時間が持てるようになりました。7月下旬からで約1ヶ月ぶりです。

今日、ある先達さまに偶然再会いたしました。今日は夕方より法事があり、宿直を職員さんに任せて満席の竹生島発の最終船に飛び乗ったのでした。すると、「方丈さんこっちの席へどうぞ」と御婦人の声。はて、聞き覚えのある声、そして見覚えのあるお顔…。そうです、今年春の仙台での震災物故者の慰霊祭に出仕した時に、最終日の最後の最後の時間まで、私を手伝って下さった先達さまのお一人でした。「やぁ!なつかしいね~。」「会えると思っていなかったのに…会えてよかった。」と再開に喜び、いつもお会いしているが如く話が弾みました。お互い仙台で一緒だった仲間に再会出来た話も致しておりましたが、その先達さまが、「なんで、皆さんと再会すると、こんなに直ぐに打ち解けあって話が出来るのでしょう?」とおっしゃいました。私は是こそきっと観音様の力だと思うのです。仙台に集った仲間は、皆観音様の心を求めている仲間なのです。そして その心の奥には、観音様のように人に対して優しい心や言葉、そして触れ合いを大切にしたいと願っているからなのでしょう。

   昨今、自分さえ良ければいい、他人より自分が先にならなければ許せない、そんな人が多くなったように思いませんか。満席の船であるにもかかわらず、アナウンスでお互い席を譲り合ってくださいと流れているにもかかわらず、デーンと荷物を置いて席を潰している人、足を隣の席に上げて伸ばしている人、老若男女を問わず数人の心の淋しいお方がおられました。そんな時、それを見て悲しく思える心 そして自分はそうするまいと思える心が大切なのです。少しでも観音様の御心に沿いたいと考えればわかることです。

「困っている人がいたら手を差し伸べたい…、いや!差し伸べさせて頂きたい…、そう思わなきゃいけませんね。」その先達さまのお言葉が、私の心に強く残りました。