住職ブログ

悲しい・・・ですね。

2011年07月04日

先日の新聞で、やっと原発の冷却水の循環が始まったとの記事。しかし、器具の不具合が発見されるなど作業は困難の中で必死に行なわれています。事故の重大性から見ればまだ第1歩目を踏み出したにすぎないですが、現地で復旧に努めている作業員の人々に心から感謝すると共に、更なる作業とそのお体の無事を願わずには居られません。
私の知人のお寺も原発の20キロ圏にありました。家族みんなで東京に避難しています。避難生活が何時まで続くか解らない不安、檀家さんの消息が判らない不安、将来帰れるのかどうか、悩みは尽きないそうです。
宝厳寺では、山内に義援金箱を設置し皆様にご協力をお願いしております。私も微力ではございますが、時間が許す限り義援金箱の隣に立って、お願いをするように心掛けています。しかし時間がたつに連れ、心無い人も現れるようになりました。当山の義援金箱は、木製の白い箱で、上部に義援金を入れていただく細い穴があります。先日、「箱のところでお願いを・・・」と思い行ってみると、60代後半位の男性がその穴から中を一生懸命覗いておられました。私が傍に着たのにやっと気が付いたその人は、「盗ろうとしたんやない! 中にどの位は入ってるか見ただけや! なんや、わしに文句があるんか!」とのせりふ。実際その穴から盗れる訳も無く見ていただけだとは解りますが、いくら興味があったからといって行う事でしょうか。大人としてはあまりにも幼い行動です。人に迷惑をかけなければ良い、我慢が出来ない大人が増えた現代社会は悲しいものです。被災している人々の気持ちを考え、小さな心がけでもいい、日々自分なりにできる事を勤める事が大切だと思います。