住職ブログ

ちょっと素敵なお父さん

2010年11月25日

昨日、一組の御家族がお参りされました。お父さんとお母さん、そして6才と4歳ぐらいの女の子の姉妹、赤ちゃんの男の子という5人家族。お父さんは30歳ぐらいで、帽子を斜めにかぶり、ジーンズの腰も低めという今風の若者、お母さんも茶色のロン毛で耳のピアスをと言う感じでした。最初、そのお父さんとお母さん、そして6歳ぐらいのお姉ちゃんの3人が「おむくじ」を引かれ、お母さんと娘さんは良いおみくじで、お父さんは「凶」だったみたい。奥さんと子供にその事を指摘され、大変に落ち込んでおられたそのお父さんは「一生懸命お祈りをすれば、良い運勢になりますか?」と私にお尋ねになりました。「きっと、真面目でありさえすれば、神仏はお助け下さいますよ。」とお答えすると、お父さんは早速、当山の『弁天だるま』を奉納なさいました。これは、お願い事を書いた紙を〔弁天さんのだるま〕の中に収め、奉納しご祈願するものです。何気なくそのお父さんの願文が見えてしまったのですが、そこには自分のおみくじに関することは一文字も書かれてなく、ただ3人の子供の幸せを願う言葉しか書かれていませんでした。とってもそのお父さんの優しさが伝わって来た一瞬でした。昨今、子供の生活環境は悪化の一途を辿っているように思います。これは、今の『人に優しくない社会風潮』のせいかも知れません。現代社会の大人たちは、なかなか子供の姿や心を見つめていません。家庭の中でも親の都合で子供を虐待してしまう親もいるのです。
このお父さんのような気持ちを、世の全ての大人が、我子のみに留まらず全世界の子供たちに対して持つことが出来れば・・・と願いたいものです。