住職ブログ

もう直ぐ90歳というお婆さん

2010年11月07日

今日は秋晴れの天気、まさに行楽日和の一日でした。本日は、多くの方々にお参り只きました。心より感謝せねばなりません。
さて、階段であるご家族の方にお会いいたしました。60歳過ぎのご主人と奥さん、そしてもう直ぐ90歳をお迎えになるというご主人のお母さんの3人連れ。当山の石段は、島の中という立地条件から、結構きつい階段が続いています。半分も行かないうちに奥様が「ひざが痛くてかなわんわぁ。」と。それをきっかけに、今度はご主人が「年寄りが来るンやからもっと楽にしてくれんと困る。今日はエレベーターやエスカレーターの時代や。」と苦情を申されました。確かに大変に申し訳ないことで、心よりお詫びを申し上げ、島という条件や、電気が着ていない事などをご説明いたしておりました。ふと気がつくと、その90歳に近いそのおばあさんが、石段の頂上から私たちを見つめておられました。そして「ごちゃごちゃ言うているからあがれんのや!急がず、休まず、一歩一歩進んだら出来る。直ぐ文句を言うたり、楽をしようとばかりや、あんたら夫婦は。」とおっしゃいました。
島内では、石段の事を考え、せめてもの思いから 杖を船乗り場でお貸ししています。しかし、その杖を借りて行かれるのは、50代60代の方が大半。そして、石段を降りる時にはジャマだと境内のいたるところに無造作に置いて行ってしまわれるのです。もちろん使っていただく為に用意してあるのですが、ちゃんと返せないマナーの欠如は困った事ですし、本当に必要だったのかと考えさせられます。よく街で、チラシが置いてあると片っ端から全部取って、パラパラと見て直ぐにゴミ箱にポイという光景を見ませんか。それと同じです。
自分の分相応に考え行動することの大切さを考えさせられました。