住職ブログ

ある御夫婦のお参り・・・。

2010年05月10日

今月1日よりの今年の花山法皇一千年御恩忌『西国第三十札所 千手千眼観世音菩薩様結縁御開帳』が始まってもう10日が過ぎます。この間、多くの方々にお参り頂き、また多くの方々ともお出会いさせて頂きました。
さて、連休中のある日、一組のご夫婦がお参りされました。ご主人は全盲で、奥様も大変視力が弱く 目の前のものを見るのがやっとだとの事。当山では観音様の手から伸ばしたお手綱の先に金五鈷杵を結び、観音様の手の代わりにお握り頂き参りをして頂いております。このご夫婦お二人が寄り添うように五鈷杵にやっとの思いで手を触れられた時、ご主人が「観音さんが見える!」と大きな声で叫ばれたのです。「もう~、そんなの見えるわけ無いがな。」奥様が声をかけられると、「いや、眼が見えんでも わしにはお姿がわかるんや。感じるんや。ありがたいなぁ~。」とおっしゃいました。
前回のブログにも書きましたが、見えるとか見えないとかではないのです。心の眼で感じ、心の眼を通して秘仏本尊と心の会話をして頂くのです。まさしくこのご夫婦はそうなのです。お二人には五鈷杵が御手の代わりでなく、そのものとして感じて頂いたのです。お二人の傍に私も居り、うれしさのあまり涙が止まりませんでした。
観音様参りは本当に素晴しいのです。是非、当山の観音様と心を通わせ、お参りくださいませ。