住職ブログ

ある職員の最後の日の出来事

2009年12月20日

先日ある職員が退職致しました。
その人は、今から4年前 前職を定年退職後 当山へ再就職された方で、大変に気立てのいい人でもありました。しかし、最初は仕事にも熱心、嫌な仕事も進んでこなす人でしたが、就職されて2年目、奥様を亡くされてから何事も投げやりとなり、仕事も人が見ていないとすぐにさぼってしまう様になっていました。何とか立ち直って欲しいと願い 接して来ましたが、なかなか改善されず、他の職員の不満も積もっておりました。そんなこの人が、3ヶ月程前から、見違えるほど一生懸命に仏様のお世話をするように変わったのでした。そんなある日彼が私の所に来て、治らない病気であることを告げ、他の職員には理由を秘密のまま退職をしたいとの申し出がありました。退職の日、その人は重い荷物を持とうとして、つまずいて荷物の中身を壊してしまいました。彼は最後の日くらいと考え、無理をしてくれたんだと思います。しかし事情を知らない職員は、最後くらい・・・という雰囲気。その人を車で家に送る途中、彼の横顔を見つめていると本当にせつない気持ちになりました。もっと自分に出来る事が無かったのだろうかと・・・。