住職ブログ

盲導犬と人との信頼関係

2014年09月17日

先日、盲導犬を連れた方が家族の方々とお寺にお参りされました。盲導犬のリードをしっかり握って石段を上がっていらしゃった彼女は、以前(中学生の時だそうです。)に 視力の無い方々のサポートをする団体の主催で、当山に渡って来たことがあるとの事。

(そう言えば、私もそのサポーターの方々の事を覚えています。当山は傾斜地にあり、石段ばかり・・・、その上電気が通じていないためエスカレターなどの設置が出来ない事をお詫びすると、「大丈夫ですよ。お一人の方に最低2人以上支援に付きますから心配ないですよ。」と言って積極的に行動されたいた事を・・・。)彼女はその時、びわ湖を渡る風が頬を撫ぜてとても清清しかったそうで、「縁が出来て私のパートナーになったこの子(盲導犬)にもかんじさせてあげたかったので・・・。」と微笑んでおられました。

ちょうど同じように参拝のご婦人のグループ方々数人が、盲導犬に気が付いて、そばに寄ってこられ、お一人の方が「この子はしっかりしているのね・・・。さすが盲導犬だけあって吠えないし、傍にちゃんとお座りしているし・・・。」と言って盲導犬の背中をお撫でになりました。盲導犬はじっとしていましたが、何かすごく緊張しているようにも私には見えました。そこで、彼女に思い切って聞いてみたところ、盲導犬は、どんな時も飼い主の傍にいつも寄り添い、決して吠えたりせず、飼い主に危険が迫らないよう注意を払い、必要なときは絹氏を守るように躾されているそうで、触られたときは、きっと飼い主に危険が迫ってこないかと極度に警戒して緊張をしていたのではないかとの事でした。

本当に盲導犬のすばらしさを再認識するとともに飼い主の彼女が盲導犬を信頼し愛情を注ぐのも理解できるように思いました。

しかし先日盲導犬が刺される事件がありました。きっと痛みをこらえ、吠える事を我慢し、飼い主の安全ばかりを気にしていたのではないでしょうか。そう思うと、そういうことをした犯人は本当に許せません。いろんな方が世の中で共に生活をしていらっしゃいます。お病気や怪我などで大きなハンデをもっている方もおいでです。共に相手を尊重し、助け合える社会にしていきたいものですね。