住職ブログ

お百度参り

2014年03月08日

先日、観音堂でのお勤めを終えて本坊へ戻る途中、数人の若者のグループに会いました。彼らはマニ石と当山では呼んでいる石の所で不思議そうに見つめていました。このマニ石は高さ180cmくらいの石柱の真ん中より少し上位に大きく穴が開けられており、そこに別の円盤状の石が差し込まれていて、回るようになっているものです。(説明が難しいなぁ・・・。うまく言えなくてすいません・・・。ぜひ一度見に来てください・・・。)そこで何をする石かわかりますか?と声をかけてみました。もちろん彼らは、「お坊さん、判らへんわぁ・・・?」との答え。石の名前を伝え、「今は磨り減って見えなくなっているけれどもこの回る部分にお経が書いてあったんですよ。お百度参りといって、お寺の入り口近くにある石から観音堂のご本尊の前までを百回歩いて往復して手を合わして、願をかける『お百度参り』をする時に、長いお経を上げる代わりに一回ずつこの石を回してその代わりにしたんですよ。」と説明いたしました。するとその中の一人女性がお寺の入り口近くの石のところへ駆け出していくので、「百回も往復すると時間が相当かかりますよ・・・。」と申しますと、彼女のお祖母さんが病気で体調が余り良くなく、「もちろん百回出来なくても・・・、一回だけでも・・・お祖母さんの為にしてみたい。」と答える彼女の言葉に、一緒に来ていたグループ全員の男性・女性が「一回でも僕らみんなで彼女のお祖母さんの為に往復して手を合わそう!」と言ってお参りをしていました。彼らの清々しい姿に、そしてやさしい心に心より感動いたしました。お参りをしている彼らの後姿に感謝を込めて合掌致しました。