住職ブログ

早く…春よこい!

2012年02月11日

 節分も過ぎ立春を迎え、やっと春の息吹が感じられるようになってきました。しかし今年は本当に寒いですね~。東北地方も大雪とのことで、被災地にさらに大雪による被害が出ていないかと心配です。更に被災の方々のご苦労を想うと胸が痛くなります。
 さて、竹生島でも何牛年ぶりかの大雪が降りました。特に1月下旬から節分過ぎまでの期間の大雪には本当にびっくり、多い日にはわずか1日に70㎝位積もったんでうから。昨日ぐらいから少し晴れ間も出るようになり、雪もだいぶ解けて多い時で130㎝位あった雪も、60㎝位になってホッとしています。やはりお日様の日からは本当ありがたいですね。たった2日で半分位に解けたのですから。(日陰はまだびっくりするぐらいあります…。)
 もうすぐ春が来ます。もうすぐそこまで春が来ています。震災をはじめ、昨年は災害の多い年でありましたが、被害にあわれました方々の心にも早く春が届きますように、心からお祈りしています。
西国三十三所観音霊場では、3月6・7・8日の3日間、仙台の宮城県総合運動公園『グランディ21』にて、出開帳を申し上げ、皆様とともに亡くなった方々への鎮魂・今尚被害の中で苦しんでおられる方々の未来に祈りを捧げたいと思います。
私も会場へ出仕させて頂きます。お声をおかけ下さい…。


新春のご挨拶

2012年01月05日

新年 明けまして おめでとうございます。
私のつたないブログをお読み頂き、誠にありがとうございます。心より感謝申し上げています。
毎年の言い訳で恐縮ですが、昨日まで竹生島での新年大祈祷法要が朝昼夕と続いておりました。竹生島ではインターネットが出来ませんので、更新が遅くなりました事を深くお詫び申し上げます。
昨年は三月十一日に起こった『東日本大震災』をはじめとして、『原発事故』や和歌山の『豪雨水害』など試練続きの一年でした。被災の方々のご苦労や悲しみを思うとき、胸が詰まる思いが致します。年が変わりましたが、被災地の復興はまだまだその第一歩を歩み始めたに過ぎません。
私たち日本人は、少しずつであっても更に前を向いて歩みを進めなければならないのです。自分を信じ、 他人を慈しみ、共に手を取り合って、困難に立ち向かって一歩一歩着実に前へと・・・。それが『絆』の意味するところなのです。
そんな願いを込め、この句を捧げます。 
梨 花 一 枝 春
(梨花、一枝の春。)
梨の花は、白く小さな花、「博愛・慰安」という花言葉を持っています。  
「長かった冬が過ぎて、ふと庭の梨の木を見ると 一枝に花が一輪咲いていた…。あぁ やっと春が来た」と実感されます。たった一枝でも人間は十分に春の喜びを感じるのです。
『梨花一輪』はそんな私たちの心に少し芽生えてきた落ち着きと、明日への希望を表しています。今はまだ寒風吹きっさぶ中のたった一輪に過ぎないかもしれません。しかし、その先には必ず希望の花咲き乱れる『心の春』を迎えられるはずなのです。春はきっと直ぐ傍までやって来ていると信じたいものです。


基本は心と心のつながりなんですね。

2011年12月24日

11月初旬より前回更新まで更新が長く開いてしまい、誠に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げております。
実は、先月下旬より約2週間、京都にあるT総合病院に入院して、腎臓結石摘出手術を受けおりました。このT総合病院、腎臓関連手術では関西で最も有名な病院の一つで、その最新の手術方法や医療機器と相まって、全くの痛みや苦しみもなく順調に回復・退院させていただいて本等に感謝しているのです。そして、何よりもこの病院で感心したのが、医療スタッフの方々のケアーの厚さなのです。毎日のように科(私の場合は泌尿器科)の先生のどなたかが必ず回診にベッドまでおいでになり、事細かく状態について説明下さるのでとても安心感がありました。さらに忘れてならないのが看護師の皆さんの笑顔ですね。私の担当をしてくれたKさんはとても笑顔が素敵なお嬢さんで、「お具合はどうですかー?」と明るい声で話しかけてくれると、本当に元気が出てくるような気がして。どれほど病人にありがちな暗い気持ちになることから救ってくれたことでしょうか。心安らかに入院期間を過ごす事が出来たのです。これはKさんだけの事ではないのです。すべての看護師の方々がそうで、入れ替わり立ち代わり様子を気にかけてベッドまで来て下さり、明るく接して下さっていました。確かに医療技術に設備は日進月歩です。しかし、その基本にあるものは人と人との信頼や心の絆なんだと改めて認識させられました。
本当に病院の方々感謝申し上げていと思います。


NHK BSプレミアム『新発見 新発見大坂図屏風の謎 ~オーストリアの古城に眠る秀吉の夢~』をご覧頂きました?

2011年12月10日

皆様、いつも私のつたない独り言にお付き合いくださいましてありがとうございます。今回、大変に久しぶりの更新となってしまい、誠に申し訳ございませんでした。
さて、12月1日にNHK BSプレミアムで放送されました『新発見 新発見大坂図屏風の謎 ~オーストリアの古城に眠る秀吉の夢~』をご覧頂きましたでしょうか。『大坂図屏風』の数奇な運命とともによくぞ残っていてくれたなぁーと感心致します。とても丁寧な番組で、その画面の美しさとともに感激いたしました。当山に伝わる『国宝 唐門』についてもCGによる再現がなされ、今は無きその美しさに目を見張り、そして竹生島に伝わった歴史が説明されていて、本当にありがたく思いました。番組の最後のところで、ゲストの黒鉄ヒロシさんが、「CGの良いけれど、是非本物で彩色の復元をしてほしい」とのコメントを伝えて下さいました。本当にそうなんです。実は『唐門』をはじめ当山の国宝や重文の建物は檜皮葺がもう限度を超えており、いつ雨漏れが起きても不思議でない状況なんです。雨漏れが起きると内部に残っている彩色が落ちてしまうかもしれません。また、全体を覆う漆も剥落がひどく中の部材(柱や梁など)の腐りも進んでいる為、待ったが効かない状況なんです。何とか修理をと地元長浜市教育員会さんと共に計画しているのですが、文化庁さんはその重要性を認めていて下さるのですが、滋賀県のほうが現在のところ全く予算のめどが立たないとのことで、大変に苦悩をしているところなんです。どうか、これをお読みの皆様の御協力やお力添え、そして修理実現へ向けた強いお声の応援をお願い申し上げたいのでございます。私は、黒鉄さんと御面識はございませんが、どうか黒鉄さんにこのブログのことが伝わりましたらありがたいと思っております。黒鉄様にもお助け願いたいのと心より願っておるのです。


このような方が社会をリードしていると自負しているなんて・・・。

2011年11月13日

先日、ある有名地方銀行の重役員の方々をはじめ、取引会社の社長の方々の協力会なる懇親会で、お参りにおいでになりました。頭取や数人の方と話をさせて頂いたのですが、どの方も話される内容は、不景気のことばかり…。せっかくお参りにいらっしゃったのだからと、仏様のことを話しても興味が無いという反応ばかり。なぜ、お寺にいらっしゃたんですかねえ?
 その中のある人からはさらにびっくりする内容の言葉が…。「不景気を無くすには金持ちはもっと金持ちに、貧乏人はもっと貧乏になった方がいいんだ。世の中が悪いのは、貧乏人がお金稼ぎに一生懸命になるから犯罪が多くなるんだ。」と。(ひどい言葉でごめんなさい。話されたそのままの言葉です。)さらに、「金持ちがもっと金持ちになれば、自然と貧乏な人に施しの気持ちも生まれるでしょう。人助けですよ!仏教の布施の行ですよ。」と。私は悲しくてしようがありませんでした、立派な身なりをしながらこんなに浅ましい事を言う彼れの姿を見て…。
 布施とはたとえ恵まれていない人でもその良心から一つの物を半分にしてでも共に喜びを分かち合う、そういう行いや心を持つのことです。決して哀れんで恵むことでもありません。ましてや、「もっとお金持ちに成ったらそうする…」と言ったこの人、彼をどう見ても、例えお金が有り余るほど持ったとしても、そうする人間には見えないのです。もし本当にそうする人なら、もう既に地道に布施の行いをされているはずでしょう?
 不景気なのも、世の中の犯罪が増えているのも、社会をリードして活躍していると自負しているこういう拝金主義の人間の増加と、彼らのモラルの欠如、心の貧困が原因だと思うのです。本当の人生の喜びは、心の豊かさの中にこそあるのです。本当のリーダーたる人間は、他人の心の痛みが分かり、他人と喜びを分かち合える人間であるべきだと私は思います。
 お金は人が使うものであるのに、お金に人が動かされているなんて…。本当に悲しい現代社会の姿です。